
「発達」とは何でしょうか?
お父さん・お母さんたちから、お子さまについてこんなお悩みの声を耳にすることがあります。
- まわりについていけない子供の発達が気になる
- 困りごとが多い子供をなんとかしたい
- できない子供が許せない
- 他のお子さんとウチの子はあまりに違うので将来が不安
- 子どもが発達障害だったらどうしよう
大人の方からも、こんなお悩みが寄せられます。
- なぜ思ったように自分はできないのか
- 少しのことが気になって仕方ない、イラつく
- 周りと違う自分をなんとかしたい
- お金や時間をうまく扱えない
- 自分は発達障害だと思うが、どうしたらいいかわからない
考えてみていただきたいことがあります。
「発達とは何か?」
どうやって人は発達するのか、成長との違いは何か。
成長はサイズが大きくなること、でも体が大きく成長しても、
体の内部の神経回路がどうなっているかが重要です。
「発達」は、刺激(動きや経験)によって神経回路が伸びていくこと、なのです。
発達と「原始反射」

あれができない、これができない。なぜかこうしてしまう、自分が思うようにできない・・
それらには 体の内部の神経回路がどうなっているかが関わっています。
シンプルに言えば、刺激(動きや経験)を増やして、神経回路を伸ばせばいい。
でも、今は動きや経験が少なくなっています。
同じことばかりしていても、それは刺激にはならないので、神経回路は伸びません。
発達は遅れる一方です。
そのせいで、自分の意思とは無関係に起きる「原始反射」の影響がでてきます。
生きるために必要な力

「原始反射」は、胎児から乳児期にかけて、受け身の赤ちゃんが、自分の身を守りながら新たな環境に適応し、生き延びるために備えている反射的行動です。
例えば、モロー反射というのがあり、赤ちゃんは誰も教えていないのに、母体から落ちそうになるとしがみつきます。
原始反射は3歳くらいまでの赤ちゃんにとっては必要な力ですが、成長の過程でさまざまな経験や刺激が加わり発達することで、原始反射に頼る必要がなくなります。
つまり人は、だんだんと反射的な行動から意識的な行動へと発達を遂げて行きます。このような変化を「統合」と呼びます。
しかし、何らかの理由で統合がなされず、原始反射が残ったままになると・・
私たちは、思わぬときに思わぬ反応をしてしまいます。意思とは無関係です。
このときの状態や言動を起こすことが頻繁になると、「発達障害」と呼ばれます。
では、なぜ3歳ごろまでには消失統合するはずの原始反射が残っているのでしょう。
その大きな理由は「動きが足りないこと」です。
社会が便利になればなるほど、私たちの発達は遅れてしまいます。
対処法ばかりの現状

社会では、いまだ発達障害については「対処法」ばかりが話題をさらいます。
ずっと今の状態がつづくという考えのもと、発達障害について議論が交わされているように、私は感じています。どうやら「改善法」がないと思われているようです。
いえいえ、確実に申し上げられることは、たとえお医者さまから発達障害だと診断されたお子さまであっても、大人の私たちも、つねに発達していけるということです(今、この瞬間にも!)。
動きや経験を増やせばいいのです。
私たちが新しい経験をして、統合という過程をくり返すうちは、いくつになっても発達できます。
そして、驚いたことに、反射的に行う特徴的な動きや行動とは、実は、私たちが自身の発達を促すために行なっているものなんです。
お風呂から出ようとしない子供

例えば「両生類反射」という原始反射が残っているお子さまは、“水遊び”を通じて反射を統合しています。そのため、なかなかお風呂から出ようとはしないということがあります。
水との触れ合いを存分におこなうことで両生類反射が統合されていきますので、「早くお風呂から出なさい」などの声掛けは不要です。
家に帰るとすぐに、裸足になって、人の家でも靴下を嫌がる子供たち(大人も!)は、足裏を発達させています。
その子たちにも、無理に靴下は履かせません。とにかく今は発達を促しているのだと、子供の体が自由に動くようにしてあげることです。
また、大人でも「吸啜(きゅうてつ)反射」と呼ばれる口まわりの発達が統合されていない方は、よくしゃべったり、くわえタバコなどで、ご自分の口まわりを発達させているということがあります。
足癖の悪い人は、足裏を発達させていることも多く・・そう考えると、私たちのありのままの姿を尊重することが、発達を進めることにつながっている、なんとも理に適った世界だと感じます。
行動が制限されなければ、人はひとりひとりベストなタイミングとペースで発達することができるんですよ。
制限されてしまう社会の中で

以上を踏まえると、本来は、お子さまのふるまいに親が手や口を出す必要がないことが、おわかりいただけるかと思います。
大人の場合も、本来は、自分の体の動きに任せることで発達が進みます。
しかし(残念がながら)現代は、システム重視の社会なので、ルールに従ってお行儀よく、大勢と協調することが求められています。
実際、6歳になれば否が応でも小学校というシステムに入ることが義務づけられていますし、私が視察に行った幼稚園や保育園でも、すでにルールだらけで・・・がんじがらめの網をくぐって動こうとしている子供達には、園長から発達障害というレッテルが貼られていました。
子どもは本来動くものでしょう?
人から動きを取って、何が残りますか?
なのに、小学1年生の子供でさえ、40分×4時間を座りつづけなくてはならないことが平気で行われています。大人はスマホを見続けるとか、自分たちの生活が、動かない方へ動かない方へと・・これは便利さの代償でもありますね。
まだ背骨が育っていない、足裏が不安定な子供たちに必要なのは、イスに座りつづけさせることではなく、野山を駆け回らせること、自由な体の動きを止めないこと。
私たち大人に必要なのは、スマホやパソコンを置いて、冒険に出ることだと思うのですが!
とにかく、大人も子供も、発達については、動きを制限せず、体の叡智を尊重することが大切です。
体の自由な動き(=叡智)に従って、神経回路が伸びれば、私たちがしたいことはもっと楽にできるようになります。
例えば、座っていようと思えば、長時間でも座れます。
なぜ、原始反射統合の動きなのか

動きを制限されている現代、いわゆる「グレーゾーンの子供」や「大人の発達障害」といった話題が増えました。
(それに対し)「昔は(発達障害は)少なかったのになー」なんて、つぶやく方もいらっしゃいます。
そうです、時代はつねに変化をしています。
昔に比べて現代は、生活スタイルが変化し、私たちの暮らしはどんどん便利になりました。
そして、そのような変化が私たちの成長に必要な「動き」を足りなくさせてしまい、結果的に発達を遅らせてしまいました。
でも取り戻しましょう。
お子さまの発達に必要な動きを、意識的に取り入れてください。子供も大人も経験を増やしましょう。自然の中に戻り、動きましょう。
私たち思い一つで変わります。生活スタイルを変えれば、まだまだ発達できます。
PRIMという希望を届けたい

私たちが周囲となじめていないと感じたり、日々の刺激に対して敏感、あるいは鈍感であったり、社会システムについていけないと感じている場合には、いまだ統合されていない原始反射の残存が関わっている可能性があります。
そこで、原始反射を統合するための方法として、お勧めしているのが
PRIM(原始反射統合メソッド)です。
実際にPRIMを実践された方(大人も子どもも)、着実に発達が促されている成果がございます。発達は、動きで促すことができます。
新しい経験を日常に取り入れ、刺激のある毎日を送ることもぜひ! それにプラスして、発達障害で悩んでおられる方に、発達が気になっているあなたに、PRIMを実践していただき、日常のストレスを1日も早く軽減していただきたいと願っております。
PRIM推進者 安藤晶子


