生まれてなかった男の子

今日の午後のセッションは

来週、小学校に入学する

男の子の発達のセッションでした。

このごろ発達のセッションに

小学生前後の男児とお母様が

よくお越しくださいます。

小学校に行けるかわからない。

鉛筆やお箸を持つのが苦手。

自分の気持ちを言うのが苦手。

その第1の理由を潜在意識で調べると

”この世に生まれたという意識”が

無いこと、がヒットしました。

いわゆる「まだ生まれていない子供」。

大人でもたまにいらっしゃいます。

現実感が薄く何か起きてもピンとこない、

理由なき恐怖心が常に付きまとう、

どこか不安で自信がない、

自分の感覚がわからない・・

出産時のことを聞きましたら

お母様は妊婦の時に子宮内膜症と

チョコレート嚢胞をわずらっていたため

二か月くらい早く生まれるかもと聞いて以来

「なるべく長く胎内にいてね」と

話しかけ続けていたそうです。

その名残のせいで男児は

いまだ胎内にいる意識があり

母親と離れることができません。

何かする時も

お母さんの方を見ながらしたり

一人で何かをするのが怖かったり。

なのに、ここから小学校に行くなんて、

彼にとっては高すぎるハードル・・。

バランス調整では、

お母さんの胎内にいるときから

誕生、学校に行くシーンまでを

ロールプレイで行っていただきました。

ロールプレイはインデプスの中にもあり、

調整法の一つになります。

誕生のやり直し。

まずは、お母さんに

抱きかかえてもらって胎児期の男児。

母は彼をしっかり抱いて、

彼も母にしがみついていました。

そこから、カウントダウンをして

「生まれる時が来たよー」

「３，２，１，おぎゃー」

その時に必要なのは

お母様のほうに、彼を完全に

手放していただくことでした。

「なるべく長く胎内にいてね」や

「もう生まれてきちゃったの」などの

意識を持たないようにしていただきます。

６歳の彼は、みごとに

ロールプレイをやってのけました！

調整に必要な動きもありました。

「発達統合の動きPRIM」から

お母様には、腰の左右揺らし

左右足の交差など。

彼には、フェンシングと

NOYTN（ノイトン）でした！！！
NOYTN（ノイトン）帝王切開児や感覚過敏、発達が気になる方への感覚統合法

Youtubeです。よかったらご覧ください。

説明書きも載せておきます。

発達障害の方、帝王切開で生まれた方などへのマッサージとしてだけでなく、生まれ変わりの気分を味わいたい、生まれた意識が薄い方など、どなたにもおすすめ！感覚をその方の正位置に戻す、感覚統合法です。

感覚が過敏だと、街中の音や、大きな声の人にびくつく、気圧の変化に敏感、人に触られるのが嫌、眩しい光が嫌いなので引きこもる、など社会生活へのストレスが大きいです。触られるのが嫌な人には、サワサワ触らず、しっかりめに触ってあげてください。ご自分でしてもいいですよ！

ちなみに、帝王切開で生まれた方は、産道を通っていないため、皮膚の経験が足りず、感覚統合が遅れることがあります。「NOYTN(ノイトン）」は①握る・N 　②押す・O 　③揺らす・Y 　④叩く・T 　⑤流す・N 　の頭文字を取っています。足先から、頭の先まで全身をくまなく触ってあげてください。でも嫌がるようならやめましょう。※動画は途中でやめていますが、足先から頭まで行ってくださいね。

たしかに、これまでいただいた感想も

「胎内にいる感じがした」

「胎内にいた時に赤ちゃんが感じていた動きよね」

などなので、今回の彼にぴったりだったと思います。

バランス調整の後の彼は、

目を見張るほどの変貌ぶりでした。

動きと会話の切れ、受け答えのスピードが

段違いに良くなり、本人の輪郭＝存在感が

はっきりしました。

最初は、階段が怖い、

トイレに行くのが怖い、などと言って

私と一緒に恐る恐る降りていたのに